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2枚のネガ
 三代目の写真館ともなれば、相当な量の撮影されたネガとプリントが倉庫の大半を占領している。


今回、思い切って整理をしていたら、おもしろいネガ2枚が出てきた。


それは父がローライの二眼カメラで写した若い母と幼い私が写っている写真だった。



以前、この欄の『人工衛星』で自分の記憶を遡ると2才の頃、入院していた北大病院の印象にまで辿り着いたことがあると書いたが、あいまいな部分も多かったので、その2枚のネガは貴重なものとなった。



その写真には、若い母は笑顔で写っているものの、私の顔はどうもしょぼくれている。

父のみやげらしいオモチャの電車を持って写っているのだが、しょぼくれ顔である。


そのせいなのか、そのネガは大きく引き伸ばされることなく、箱の中に整理されてしまったのだろう。



それから何十年と過ぎてしまった現在、しょぼくれ顔の幼い男の子はとても自分とは思えず二十代の若い母に励まされているようで、むしろいとおしくさえ見える。



同じく二十代の父も次回は息子のもっとましな顔を写そうと思ったか、このネガを箱の中に入れてしまったまま長い時間が過ぎてしまったのだろう。

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